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事例紹介:失語症/高次脳機能障害 障害基礎年金2級

Nさんは風邪のような症状(嘔気・頭痛)があり内科を受診しました。様子を見ていましたが、頭痛が増悪したため再受診。CT検査も受けましたが特に病変は見つかりませんでした。髄膜炎を疑われ、精査をするため大きな病院へ転院することになりました。そこでくも膜下出血と診断され、即手術となりました。

歩行障害や記憶障害、特に言語障害が後遺して日常生活には家族の支援が必要な状況になりました。

現在も上下肢の麻痺、高次脳機能障害、失語症に対して懸命なリハビリを続けています。

障害年金を知ったご家族様からお問合せをいただき、受任に至りました。
ご本人様の様子を伺うと次のような症状がありました。

・調理の準備や片づけ、段取りがうまくできず時間がかかりすぎる

・以前はこまめに部屋の掃除ができていたのにできなくなった

・数字の読み書き、漢字などが書けなくなった。小学生低学年程度の問題すら難しい。

・コミュニケーション障害がありこれまでの友人たちとも疎遠になってしまった。

・注意力が散漫となりささいなことでも間違えてしまう

・役所の手続きなどは1人で行けない

・複数のことを同時に行えず優先順位もわからなくなる

・長文の理解ができないため会話が難しくなる

・普段いっしょに過ごす人は話の意図をくみ取れるが他者との意思疎通は難しい

脳血管疾患障害の場合、「肢体」「言語」「精神」など症状が出ているところが複数に及ぶことがあります。
障害認定基準に照らして、該当する障害を見極めることが非常に重要です。

Nさんの場合、肢体の障害状態は比較的落ち着いており、障害年金上の等級には該当しないと予測をしました。
失語症による支障が大きく、注意障害、記憶障害などの高次脳機能障害がみられたため、「言語」と「精神」の2つで請求していく方針を立てました。
そして無事、障害基礎年金2級と認定されました。

障害基礎年金での請求の場合、1級または2級の状態ですと受給の可能性が出てきます。
しかし、3級相当ですと受給ができません。
複数の障害がある場合、「併合」といって、それぞれの等級を掛け合わせて等級が上位等級になるという仕組みがありますが、「3級+3級」が2級になるのは、ごく限られた場合のみとなります。
「言語」の場合、「3級+3級→2級」になる可能性が出てくるため、脳血管疾患で失語症が顕著に見られる場合は言語での請求も検討されるとよいかと思われます。

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