連日の報道等でみなさまご存じの方も多いようで、お客様からもお問い合わせがよくあります。
「やっぱり審査は厳しかったんですね・・・」
「私、不支給だったんですけど時期が悪かったんでしょうか・・・」
お話をお伺いするたびに私たち社労士もとても困惑してしまう現状があります。
厚労省は2025年6月11日に下記を発表しています。
令和6年度の障害年金の認定状況についての調査報告書(概要)
https://www.mhlw.go.jp/content/12512000/001502248.pdf


◆ 調査の背景
最近の報道を受けて、障害年金の認定が適正に行われているか、日本年金機構と厚労省が調査を実施。
◆ 新規裁定の不支給が増加
- 新規裁定の不支給率は13.0%で、過去最高水準。
- 特に精神障害の不支給率は12.1%と大幅に増加(前年は6.4%)。
- 目安よりも低い等級で不支給となったケースが増加(前年44.7%→今年75.3%)。
◆ 認定プロセスの問題点
- 審査資料の記載が不十分で、理由が不明瞭なケースも。
- 申請者への通知文(理由付記)もわかりにくい表現があった。
- 本来不要とされる職員による「等級案」提示がされていた。
◆ 今後の改善策
- 職員による等級案は廃止。
- すべての不支給事案は複数の認定医が審査。
- 審査体制の見直しや、外部専門家の参画。
- 過去の不支給事案も再点検へ。
↓ これが「事前確認票」といわれているものです

↓ こちらはいわゆる「認定調書」。不服申し立てをする際などに取り寄せして認定医からのコメントを確認します。取り寄せしても何も記載がない場合もあります。
